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名馬達との再会…にまつわるエトセトラ

HP「名馬達との再会」で紹介しきれなかった競馬あれこれを綴るブログ…
一緒に走った200m~ばんえい競馬
今週行われるステイヤーズステークスは平地日本最長のレース。

本日の東京スポーツによるとこの3600mという距離はJR埼京線の大崎-恵比寿間と同距離だそうで電車が4分で走るところを競走馬は3分45秒前後で走るという面白い比較がされていた。

水道橋博士曰く日本一早い噂の情報紙・東スポもこと競馬、プロレスにだけは力を注いでまともな記事を並べている。

ちなみに筆者は学生時代山手線一周ウォーキングに挑戦した経験があるがお茶の水から神田方面に向かい7時頃だったか出発して0時過ぎに新宿でリタイア。とりあえず中央線の北側だけは歩いたのだが…終電を選ぶか飲み屋を選ぶかで結局飲み屋を選んだが、とにかく駅間4分で歩いたのではないことだけは確かだけに競走馬と並んで走ったりすることは通常なら不可能である。

そんな筆者が競走馬と一緒に並んでレースを体験した経験…ステイヤーズステークスの1/18の距離しかないレース…それが岩見沢でのばんえい競馬であった…


2000年夏、初めてサラブレッドに会いに北海道に向かった時のことである。

連れ立った私を含む3名は帯広空港から西に進路を取りながらサラブレッドを訪ね歩いた。といっても最終目的地は函館での競馬観戦。まだそちらの方に興味が強かった頃である。勿論まだまだヤンチャ盛りの男3人ですから一晩の宿を札幌に設定してあり、深夜まで遊びまわったその翌日、函館競馬に向かう前に寄り道(かなりの回り道だが)で岩見沢でばんえい競馬を覗いて行こうという話になった。函館までの移動を考えて2レースだけということで話がまとまりいざ岩見沢へ!

小一時間ほど(実際には運転者がスピード違反をやらかしプラス30分程ロスしたっけ)で岩見沢競馬場に到着。

その直前にノーザンホースパークでばん馬は見たのであるが、実際にレースを見るのは全くの初体験。馬券なんていつでも買えるし、だいいち初めての競馬で全くわからない。私の興味は1000kg超の斤量を積む作業や、ゴールしたあとの橇の移動はどうするんだとか純粋な疑問を解決することがメインでした。つまりレースの流れをじっと眺めていました。(馬券は2レース合わせて1000円くらい買いましたが見物料です)

何より面白かったのは一緒に走れてしまうことです。勝ちタイムなどを確認するとどうみても歩いても楽勝だろということで一緒に競走してみました。「大外で賞金も何もいらない!我こそはマルゼンスキーじゃ~~~!」といった気分でしょうか…

ばんえい競馬は僅か200mの直線で争われます。直線といっても2つの障害があり、これを越えて行くのです。第一障害まではさすがに馬が速い、速い。こちらもダグじゃ追いつかないのでギャロップです…

1mの第一障害で抜き去ることは出来ませんでした。しからば第二障害へ!こちらは1.5mの高さ。これを1tの斤量を背負って走るのだからさすがに力自慢のばん馬でもそうカンタンに走破出来ません。一歩一歩力強く踏みこらえながら坂を上っていく馬達にこちらも力が入ります。勿論ここでは人間が交わしきっていますが、もう競走していることも、少額の見物料代わりの馬券がどうなろうが関係ありませんでした。

ゴール後は係員達の作業に釘付け…
僅か2レースの体験でしたが、馬と一緒に走った200mが何ともいい思い出になりました。

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ヤンチャ盛りを過ぎた現在では北海道に行っても札幌方面には寄らなくなりました。従って岩見沢の競馬場に行く機会もありませんでした。仕事で岩見沢、帯広には数回寄りましたがその時は開催しておらず、ばんえい競馬を見る機会には恵まれませんでした。

2006年初冬…
4市が合同で行ってきたばんえい競馬事業ですが、北見、旭川が撤退を決定し、北海道市営競馬組合は解散の方向とのことです。残る帯広、岩見沢も単独の開催、2市共同での開催などをいろいろ模索しているようですが見通しは決して明るいとは言えません。しかし蝦夷地時代から続く農耕民族の祭典、北海道の文化といっても過言ではないばんえい競馬がこのような形で別れも告げずひっそりと終焉を迎えるとなれば寂しいことです。

最終的にどういう決定が下ることになるかはわかりませんが、この数日中にも結果が出るはずですが…果たして?


大外の父内国産人・マルゼンスキーからばんえい競馬へのエールでした…
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